流星ワゴン

流星ワゴン (講談社文庫)

流星ワゴン (講談社文庫)

泣きました。泣けるとは聞いていたけれど、こんなにストンと泣いてしまうとは。

  • 主人公と妻の年齢
  • 父と息子 息子と息子 という関係
  • その関係に悩んでいる という設定
  • オデッセイに乗るきっかけとなる心情

これらがすべて自分と重なってきて、一行一行読み進める毎に、その輪郭がはっきりしてきて、いつのまにか感情移入なんかを通りこえて、深夜ドライブしている自分に気づく。父になり息子になり、悩み苦しみ、途方に暮れてはぼやいている。

分かれ道はいつだったのかいまなのかまだなのか。サイテーではなくサイコーな現実にしていくために、ボクはいまなにをしているのか。

最近、小説が読みたくてしかたなくなっています。物語によって自分が運ばれていく。そんな感覚を欲しています。アタマではなくココロを刺激したくなっているわけです。